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3定について学ぼう!

疑問
片付けてもいつも散らかっちゃうんだよな。いつもモノを探してる気がするし。なんかいい片付けの方法ってないのかな?

この記事では、このような疑問に答えるために「3定」という考え方を紹介していきます。
解答

この記事の文字数は5494文字。この記事の読書の想定は12分です。

3定とは

3定とは「定品」、「定位」、「定量」の頭文字の3つの「定」を取った言葉で、モノの置場を決めるときに使える考え方です。

具体的には、次のようになります。

  1. 定位 = 決まった場所に置くこと
  2. 定品 = 決まったモノを置くこと
  3. 定量 = 決まった量を置くこと

3定を進めることによって、決まった場所に、決まったモノを、決まった量だけ置けるようになり、
置場を明確にすることができます。

その結果として、モノを探したり、無くしてしまうことを防ぐことができるようになります。

これは、日常生活を改善し、QOLを向上させていく上で非常に大切な考え方です。

これから、細かく解説していきます。

3定のメリット

3定のメリットについて説明していきます。

3定が目指すことは、誰がみてもどこに、何が、どれくらいあるかが一目でわかるようにすることです。

具体的には、次のようなメリットがあります。

  • 誰でもどこに何が置いてあるかがすぐにわかる
  • 誰でも使うモノをすぐに見つけることができる
  • 誰でも使ったモノをもと通りにすることができる

上記によって、誰でもいつでも使いたいモノをすぐに使うことができるようになります。

わざわざそんなことしなくても何がどこにあるか全部わかってるという意見もあると思います。
本当にそうでしょうか?日頃の生活思い返してみてスマホや鍵などを探している時間はありませんか?

メリットをしっかりと認識していないと、続けてやっていこうというモチベーションが低くなってしまいます。
まずは、何で3定を行う必要があるのか、3定を行うとどういったことがよくなるのかをしっかりと認識しましょう。

3定の進め方

3定の進め方について説明します。

実際に3定を行っていくには、決められた順番で行っていくことがとても大切になります。

具体的には、定位→定品→定量の順で進めていいきます。

実際にどのような手順で進めていけばいいのか一つずつ詳しく見ていきましょう。

定位

最初にモノの置き場を決めていきます。

家の中でどの場所、位置にモノを置くのかを決めて、それぞれの場所に名前をつけていきます。

理由は、モノを置く場所が決まっていないと、それぞれが好き勝手な所に置けてしまいますし、
名前がついていないと、自分以外の人に伝える時にうまく伝えることができなくなってしまいます。

具体的には、次のような手順で進めていきます。

  1. モノを置く場所を明確にする
  2. モノを置く位置を明確にする
  3. モノを置く場所に名前をつける

それでは、一つずつ細かく説明していきます。

モノを置く場所を明確にする

まずは、家の中でモノを置く場所を明確にしていきましょう。

モノを置く場所を決めて、その情報をみんなで共有できるようにします。
家庭内などで、複数人で使うモノなどは、みんなで話し合って決めるのもおすすめです。

具体的に家の中では、次のような場所になります。

  • 台所の収納棚、食器棚
  • 洗面所の収納棚
  • クローゼット
  • 下駄箱
  • トイレの収納棚

あたり前ですが最初から家やアパートなどに設置されている収納などは、
モノを置く場所として活用する可能性は非常に高いはずです。

また、備え付けではない収納では、次のような場所があります。

  • カラーボックス
  • 衣装ケース
  • 本棚
  • つっぱり棒、つっぱりラック

これらも備え付けの収納で足りない場合に追加で購入しているはずですので、
モノを置く場所になる可能性が高いです。

ポイントは、逆にここで決めた場所以外には一切モノを置かないようにするということです。

上記の内容を参考して、家の中でモノを置く場所を明確にしてみましょう。

モノを置く位置を明確にする

次にモノを置く位置を明確にしていきます。

最初にモノを置く場所を決めましたが、各場所に複数の置場が
あることも多いはずです。

具体的には、次のようなものになります。

  • 引き出し
  • ボックス
  • フック

一つの収納でも複数の置場があるのが普通ですので、
それぞれの置場を分けて整理していきます。

上記の内容を参考して、家の中でモノを置く位置を明確にしてみましょう。

モノを置く場所に名前をつける

最後にモノを置く場所に名前をつけていきます。

誰か自分以外の人にどこにモノが置いてあるのかを伝えるためには、
置場に名前をつけておく必要があります。

具体的には、次のような感じです。

  • クローゼット上段左のボックス
  • リビングにある白いカラーボックスの上棚
  • 下駄箱側面にはりついている

工場などの製造業では、全ての置場に住所のような形で番号をつける運用方法などもあります。
そこまでできれば理想ではありますが、自宅などで実施する場合には、ニックネームなどの形でも
大丈夫ですのでとりあえず名前を決めてみましょう。

大切なポイントは、そのモノを使う可能性がある全ての人に伝わるような場所の名前をつけて、
それを共通のルールとして認識することです。

上記の内容を参考して、家の中でモノを置く場所を名前をつけてみましょう。

この3つの手順を行うことで、物の置場を明確にすることができます。

実際に家族の人にモノをとってきてもらうというシュチュエーションで考えてみます。

玄関に置いてある鍵をとってもらいたい場合には、
「下駄箱の一番下の棚の左に置いてあるボックス」というように置き場を指定することができます。

上手く設定できたかどうかわからないという意見もあると思います。
そのような場合には、自分以外の家族に伝えてモノを探してみてもらいましょう。
置場がしっかりと整備されていれば、すぐにモノを見つけることができるバズです。

見つけることができなかったり、見つけるのに時間がかかってしまった場合には、
置く場所や名前の付け方に何か問題があるので再度確認してみましょう。

定品

モノを置く場所が決まったら、次に置くモノを決めていきます。

モノを置く場所はどこでもいいというわけではなく、
適当に決めると使い勝手がわるかったり、探すのに
時間がかかってしまいます。

置き場を決めるときのポイントは、モノの特性を考えて決めることです。

具体的には、次のような点を考えて決めます。

  • 生活の流れ(流れ)
  • 使用する場所
  • 使用する頻度
  • 種類、ジャンル
  • 大きさ、重量

それでは一つずつ細かく見ていきましょう。

生活の流れ(動線)

生活の流れ(動線)を考えて、生活の動線とモノを置場をできるだけ一致させましょう。

服の場合で考えるとつぎのようになります。

  • 服を脱ぐ ← 脱衣カゴ
  • 服を洗濯する ← 洗濯機
  • 服を乾かす ← 乾燥機、物干し竿
  • 服をしまう ← タンス、クローゼット

服の日常生活での流れは上記のようになります。

それぞれのモノの置場がなるべく流れにそって近い位置に配置されているのが理想の形になります。

使用する場所

良く使う場所の近くにモノを置くことで、探す手間や取りに行く時間を減らすことができます。
毎日使うモノが使う場所から少し離れた場所に置いてあって、取りに行くのに2分かかるとします。
たったの2分と感じるかもしれまんせんが、1か月で60分、1年では720分(12時間)にもなります。
そのモノを使う場所のそばに置くだけでこれだけの時間を節約することができるのです。

使用する頻度

使用頻度が高いモノは、取り出しやすい場所や取り出しやすい高さに置いておくことで、
取り出す手間や使用する場合の負担を減らすことができます。

種類、ジャンル

種類やジャンルが同じものは、一箇所にまとめて置いておくことで整理がしやすくなります。
文房具や工具などは、専用の箱やボックスにまとめて入れて置くことで探す手間を減らすがことができます。

大きさ、重量

大きくて重いものはなるべく低い所に、小さくて軽いものをなるべく高い所におくようにします。
取り出すときの負担を減らし、安全面にも配慮することができます。

決まった場所に決まったモノを置くようにすると、使いたいモノがすぐ使える環境になり、
生活でのストレスを大きく減らせるはずです。

定量

置く場所と置くモノが決まったら、置く量を決めていきます。

置く量を決める理由は、次のようなものがあります。

  • 買い忘れ、買い過ぎの防止
  • 劣化の防止

上記の内容をそれぞれ解説します。

置く量を決めることで、常に適切な量が置かれている状態になるので、
消耗品を買い忘れてしまって使いたいときにないという事態や
逆にあったのを忘れて買いすぎてしまうという事態を防ぐことができます。

また、古いものが終わったら新しいモノを購入するというサイクルを徹底する
こともできるようになるので、買ってから時間がたちすぎて劣化してしまった
というようなこともなくせます。

具体的には、次のような方法で置く量を決めていきます。

  • 決まった量しか置けないようにする
  • 補充するタイミングを明確にする

ポイントは、決まった場所に決まった数しか入らないという形にすることです。
こうすることによって少なくなってきたら補充するだけという状態になり、
自分で考える余地を無くせます。

置く量を決めると買いすぎや作りすぎを防止することができ、
在庫の量や補充するタイミングを見直す際にも役立てることができます。

3定のコツ

一時置場の活用

3定を進めるために一時置場を作って活用するという方法があります。

モノを置場を最初から全て決めて運用しようとすると失敗してしまう確率が高くなります。

失敗してしまう理由は、次のような部分になります。

  • 新しく買ってきたモノの置場が決まらない
  • 使用途中のモノを適当に置いてしまう

上記の中で、新しく買ってきたモノの置場が決まらないについて
詳しく解説します、

今あるモノの補充ではなくて、まったく新しく買ってきたものは、
まだ置場が決まっていません。
ここで、適当にその辺に置いてしまうと、3定が乱れる原因になって
しまいます。

このような場合には、あらかじめ置く場所が決まっていないものを
置くスペースを作っておきます。
そして、そのような物をまとめておいて置き、置き場が決まった物は
移すようにするのです。

その際には、そのスペースにおいておく期間を決めておき、その中で
必ず移動するようにするとより効果的です。

このように置く場所が明確に決まっていないものを置くスペースを作って置き、
3定が乱れるのを防ぐようにしましょう。

発注方式の決定

定量の部分を維持していくための方法として、発注方式を決めるという方法があります。

あらかじめどのようになったら発注する(買いにいく)のかを決めておくことで、
3定を維持することが格段にスムーズになります。

主な発注方式は次のようなものがあります。

  • 定期発注:期間を決めて注文する(1ヶ月に一度注文など)
  • 定量発注:量を決めて注文する(3個以下になったら注文など)
  • ダブルビン方式:同じモノを2つ持っていて、1つになったら注文する

定期的に購入しなければいけない日用品などは、どのようになったら発注するのかを
あらかじめ決めておきましょう。

3定の維持

3定をきちんときめたら、次はそれを維持していく必要があります。

置き場を決めても実際に守られないと何の意味もありません。

3定を維持していくためには、2つのポイントがあります。

  • 3定の習慣化
  • 3定の更新・見直し

それぞれについて細かく解説していきます。

3定の習慣化

3定を決めてからが本当の始まりになります。

モノを使う全ての人が3定を認識して、習慣としてやれるようにならなければすぐに乱れてしまいます。

  • 家に帰ってきて脱いだ服をちょっとソファーの上においておこう。
  • 明日使うから、玄関に出しておこう。

このようなちょっとしたことから3定はどんどん乱れていってしまいます。

使ったモノや出したモノは必ず決めた場所に戻すことを習慣化しましょう。

1日に一度時間を決めて、出したモノを元に戻すリセットタイムなどを
作って運用するのもおすすめのやり方です。

習慣化の詳しい説明はこちら!

3定の更新・見直し

3定は一度決めてそれで終わりというわけではなく、定期的に更新・見直しをしていく必要があります。

実際に運用を行ってみると、やっぱりこっちのほうがよかったなというようなことがたくさんあります。
そういう場合には、そのままにしておくのではなくどんどん改善していきしょう。

具体的には、次のような部分を更新・見直していきます。

  • 置く場所は適切か
  • 置くモノは適切か
  • 置く量は適切か

この際に大切なことは、決めたルールをみんなでしっかりと共有していくことです。
これがしっかりできいなくて聞いていない人がいると、それが3定を継続できない
原因になってしまいます。

定期的に更新・見直しを行うことによって、より適切な位置にモノが置かれるようになり、
モノを探す手間や時間をさらに削減できるようになっていきます。

3定についてのまとめ

3定についてその具体的な内容を説明した後、日常生活での活用方法をご紹介しました。

3定を使うことによって、モノの置場が明確になり、飛躍的に日常生活を改善することが期待できます。
3定を活用して、生活をそして人生さらに豊かにしていきましょう。

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