あなたは他人の印象を決めるとき歯並びを判断基準にしていませんか?
歯並びで第一印象が決まると考えている人は多い。
歯並びによって他人に与える印象で人生が左右されてしまうこともある。
この記事では、歯並びで変わる印象について具体例を挙げて解説する。
歯並びの改善方法についても解説する
歯並びで人の印象は変わる
歯が見えるほど口を開けたときの歯並びはその人の印象を左右する。
歯が見えるほど口を開けるのは、いろいろな場合がある
他人と積極的にコミュニケーションを取ろうとするときに歯が見える。
そのようなシチュエーションでは他人に良い印象を与えたい。
歯並びに問題があると自信を持ってアピールできない。
歯並びを気にして次のようなことをすると印象を悪くしてしまう。
- 表情が硬くなる
- 口元をきつく結んでしまう
- 手で口元を隠す
歯並びの改善は、その人の内面を改善することでもある。
心からの笑顔が最高のアピールにつながる。
どのような歯並びが第一印象に強く影響するのか。
改善すべき歯並びの例を紹介する。
歯並びが与える影響とは
人の第一印象に特に影響すると思われる歯並びは次の3つです。
- 出っ歯
- 叢生
- 受け口
これらの歯並びは顔全体のシルエットに大きな影響を与える。
口が閉じられない、舌が押し出されてしまうこともある。
それぞれの歯並びについて詳しく解説する。。
出っ歯
出っ歯は別名を「上顎前突(じょうがくぜんとつ)」という。
前歯が下歯より5㎜以上前に突出している状態です。
下唇と上唇をうまく合わせられず唇が突出する
前歯が他の歯よりも大きめで目立つ。
出っ歯はその人の顔を強く印象づける代表的な歯並びのひとつである。
叢生
叢生は歯列が正しく揃わない状態のことを示す。
代表例は八重歯。
深刻な状態では歯列がすべてデコボコになってしまう。
前歯が叢生だと口元がとても気になる
頬が膨らんだり、顎の位置が落ち着かなかったりする。
受け口
受け口は別名を「反対咬合(はんたいこうごう)」あるいは「下顎前突症(かがくぜんとつしょう)」という。
下歯が前歯より前に出てしまう場合と下顎の骨が上顎より大きい場合がある。
正しい位置で噛み合わせられない。
以下のように顔の印象に大きな影響を与えます。
- 歯が干渉し合って欠けてしまう
- 歯肉に刺さって歯肉退縮してしまう
- 顎を歪めてしまう
歯列矯正という選択肢も
歯並びが悪い場合、フェイスラインを崩してしまうことが問題。
横顔のシルエットを美しく見せるためには、問題のある歯並びをまず改善する必要がある。
歯列矯正を行えば、歯の位置や噛み合わせの位置を調整する。
唇の突出や顎関節の歪みをなくせる。
左右のバランスを整えて顎や上下の歯の位置をあるべき場所に納める。
フェイスラインが劇的に改善する。
よく噛めるようになり、食事を楽しむことができる。
話し言葉が明瞭になり、会話を楽しむことができる。
歯磨きがしやすくなり、虫歯や歯周病も予防できる。
歯並びを改善する方法と費用
歯並びを改善するには歯列矯正がオススメです。
具体的にどのような矯正方法があるか。
代表的なアプローチである4つをあげる。
- ワイヤー矯正
- マウスピース矯正
- セラミック矯正
- インプラント矯正
それぞれの矯正方法と費用について詳しくみていきましょう。
ワイヤー・ブラケット矯正
ブラケットと呼ばれる矯正器具を歯にとりつけ、そこにワイヤーを通して歯を移動させる。
矯正範囲は全ての歯列で、顎全体を動かしながら噛み合わせを正しく整える。
ブラケットを部分的に使った矯正も可能である。
治療期間が長い。
矯正が終わった後も動いた歯列や顎を保定する調整期間が続き、費用がかかる。
歯の裏側にブラケットを付ける場合は約150万円。
歯の表側にブラケットを付ける場合は約100万円。
歯科医師とカウンセリングしながら希望する歯並びやフェイスラインを作り上げる治療法。
費用と時間がかかる。
マウスピース矯正
マウスピースと呼ばれる矯正器具を歯に装着して矯正を行う。
矯正段階に応じてマウスピースを新しく作り、交換しながら徐々に歯を動かす治療法。
透明で目立ちにくいところが魅力である。
食事の際や歯磨きのときに取り外すこともできる。
毎日の生活への影響が少ない。
マウスピースの主力ブランドには「キレイライン」と「インビザライン」がある。
それぞれ特徴が異なる。
キレイラインでは前歯12本を対象とした軽度の症例に対応しています。
八重歯、出っ歯、すきっ歯や受け口などです。
インビザラインは全顎を対象とし抜歯が必要な重度の症例にも対応している。
歯型採取の際に矯正完了までの治療計画が決まる。
セラミック矯正
セラミック矯正法では、以下の方法で歯並びを整えます。
- ラミネートベニアを貼る
- クラウンを被せる
- ブリッジで歯間を繋ぐことで
短期間で歯並びが整い、歯の色・形もそろい後戻りもない。
オールセラミックを使えば、変色・変形のトラブルも少なく長期間使用を続けられる。
歯を削るため虫歯がある方や神経の処理が必要な方には大変である。
複雑な噛み合わせの治療には向かない。
それぞれの素材により費用に幅がある。
それぞれの素材に特徴があるため事前によく歯科医と相談する。
インプラント矯正
アンカーインプラントと呼ばれる小さなネジを歯茎の骨に固定し、それを支点として歯並びを整える。
通常のワイヤー矯正では動かすことが難しい歯も動かすことができる、
動かしたい歯だけを動かすことができる。。
抜歯をすることなく出っ歯や受け口、叢生を比較的短い期間で治療することができる。
インプラント用のネジの費用に加えてワイヤー矯正の費用がかかる
部分矯正について
前歯だけを部分矯正する方法もある。
部分矯正なら費用を抑えて短期間で歯並びを改善できる。
部分矯正は装置を付ける歯数が少ないため違和感もそれほど強くない。
ほとんどの場合、1年以内に治療を終えることができる。
全顎矯正より費用が抑えられるので気軽に矯正することができる。
全顎矯正のように噛み合わせの調整はできない。
歯科矯正のメリット
歯科矯正のメリットは見た目だけではない。
歯科矯正とは本来正しい噛み合わせを目標としている。
歯科矯正は噛み合わせを改善し、虫歯・歯周病を予防することができる。
歯科矯正のメリットについて説明する。
噛み合わせを良くすることができる
歯科矯正では歯の移動だけでなく、上下の歯がきちんと噛み合うようにする。
顎関節の歪みが改善されてしっかり噛めるようになる。
噛み合わせが良いとフェイスラインがすっきりとまとまる。
キレイな歯並びがさらに美しく引き立つ。
虫歯や歯周病のリスクを減らすことができる
歯並びを改善すると歯ブラシがまんべんなく行き届くようになる。
歯並びが悪く見落としがちだった部分がなくなるからです。
顎がうまく開けられないといった関節の不具合も良くなる。
口をいつも閉じていられるようになる。
口呼吸をやめて鼻呼吸ができるようになるため唾液が口内に留まり細菌が増えなくなる。
歯科矯正は虫歯や歯周病のリスクを減らすことができる。
コンプレックスを解消することができる
歯並びが正しい位置に並ぶようになると、顔つきが変わり第一印象が良くなる。
歯並びを気にしないで、食べたり話したりできるようになる。
自分の見た目のコンプレックスが減り、外向的な生活を送れるようになる。
清潔感のある歯並びが、相手に好感を抱かせ信頼を得るきっかけになる。
歯科矯正の流れ
歯科矯正ができる歯科医へ相談する。
歯科矯正は大まかに下記のような流れになる。
- 初診
- 検査
- 治療方針の決定
- 矯正器具の取り付け
- 定期的な調整
- 矯正器具の取り外し
- 後戻りを防ぐ保定
- 治療終了
矯正の種類によっては流れが変わる場合があるため、歯科医の説明を詳しく聞く。
治療期間が長いため矯正器具を外す時まで忍耐が必要。
治療を終えて器具を外したときに歯並びの良くなった自分と対面するために頑張る。
歯科矯正についてのまとめ
歯並びで印象が変えられることを詳しく解説した。
悪い歯並びを治せば印象を良くできる。
歯科矯正の技術の発達により症例に合った治療方法が開発されている。
歯を削らない、抜かないのような温存治療も可能になってきている。
技術の進歩によって必要なときに必要な部分を治療できる。
その時々でベストな表情ができるように事前に矯正歯科医に相談する。
周囲に気づかれることなく矯正を終えることも可能。
日々の手入れのストレスも軽減してきている。
口元を気にしないで話たり、笑ったりできる喜びを実現しよう。