QOLを向上させるためにここでは、QOLを向上させていく上で大切なECRS(イクルス)について学んでいきます。
この記事の文字数は3000文字。
この記事の読書の想定は15分です。
この章のポイント
6 計画
6.1 リスク及び機会への取組み
6.1.1 リスクや機会を洗いだす
あなたは、生活の仕組みやルールを決めるのに先立って、その生活にどのようなリスクがあるか、また、その仕事がどのような機会に繋がるかを説明できるようにする。
リスクに備え、機会を生かす目的は、次の通りです。
- a)会社の方針や目標を実現し、生活の質を確かなものとすることによって、顧客の満足を得る。
- b)望ましい結果を、さらに良くする。
- c)望ましくない事が発生するのを防ぐ、あるいは被害を小さくする。
d)改善して、より良い結果を出す。
リスクと機会をリストアップする際には、次の項目を考えに入れる。
①4.1で整理した、当社の状態
②4.2で整理した、仕事に関係する人や会社との約束や期待されていること
6.1.2 リスクへの対策/機会を生かす活動
当社は、リスクや機会について計画的に取組む。
a)前の条項でリストアップしたリスクや機会のそれぞれについて、「リスクへの対策」または
「機会を生かす活動」を、計画を立てて行う。
b)次のことも、計画的に行う。
1)このような対策や活動を、通常の仕事の流れの中にルールや計画として組み込む。
2)「リスクへの対策」「機会を生かすための活動」が、うまく行ったか確かめる。
リスクへの対策や機会を生かす活動は、予想される問題の大きさや得られるメリットに見合ったレベルで行う。
6.2 品質目標及びそれを達成するための計画策定
6.2.1 品質目標の決定
当社は、品質目標を決める。
品質目標は、当社の中にグループを作って、そのグループごとに決める。
グループには、次のようなものがある.。(それぞれの役割を考えて、適切なグループを決める)
①仕事の単位ごと(担当業務や部門ごと)
②組織の階層ごと(部、課、係などの階層)
③同じ仕事に携わる人を集めたグループ(特定の仕事、製品、プロジェクトに関わる人のグループなど)
品質目標は、次のような内容にする。
a)品質方針と辻褄が合っている(品質方針を実現する手段となっている)
b)目標の進み具合や結果が、数値やその他の方法で判かる。
c)守るべき基準やルールを考えに入れる(製品に求められている品質レベル、顧客との約束、法律上の決まりなど)
d)製品の品質に関する内容および顧客により満足してもらうための内容を含んでいる。
品質目標は、次のように管理する。
e)目標の進み具合をチェックする。
f)目標で定めた内容や結果を、関係者に伝える。
g)状況が変わった場合には、目標の内容を変更する。
当社は,品質目標を文書で定め、品質目標の中身を変更した場合は、この文書も改訂する。
6.2.2 品質目標を達成するための計画
当社は、品質目標を達成するための、活動の計画を作る。
この計画では、次のことを決める。
a)実施する内容
b)必要な従業員。 そのために使用する設備、ソフトウェアやサポート体制。(通信手段、外注業者など)。
c)責任者
d)それぞれの項目が完了する予定時期
e)実施した結果を評価する方法
6.3 変更の計画
当社は、仕組みやルールを変更する時には、そのことで問題が発生しないように変更のための段取りや確認すべきことを計画して行う。
仕組やルールの変更を計画をする時には、以下のことを考えに入れる。
a)仕組みやルールを変更する目的および変更によって得ようとしている結果、変更の影響によって起こる結果。
b)仕組みの一部を変更することで仕組みの全体のバランスが悪くなったり、他の部分と矛盾が起こらないようにする。
c)変更の実施や検証に使用する従業員、建物や設備。
d)変更される仕事の責任・権限。また、仕組みやルールの変更により、責任・権限の変更は必要ないか。